朝、アラームの音で一度は目が覚めるのに、気づいたら二度寝している。不安だからアラームを5個も10個もセットして、それでも起きられない——私自身がずっとそうでした。この記事では、そんな「起きられない朝」の悩みに向き合って個人開発した目覚ましアプリ「あさゆめ」を、つくった本人の視点で紹介します。なぜアラームを増やしても起きられないのか、そして「叩き起こす」のではなく「やさしく起こす」というアプローチがどう役に立つのか、開発のこだわりも交えてお話しします。
アラームを5個セットしても起きられないのはなぜ?
起きられない人ほど、アラームの数が増えていきます。5時50分、6時、6時5分、6時10分……。でも経験上、これはあまりうまくいきません。
理由のひとつは、「どうせ次も鳴る」と脳が学習してしまうことです。最初のアラームを止めても「まだ大丈夫」という安心感があるので、堂々と二度寝できてしまう。アラームの数が多いほど、1個1個の重みが軽くなるんですね。
もうひとつは、そもそもアラームを増やす動機が**「鳴らなかったらどうしよう」という不安**だということ。スマホがサイレントモードだったら、音量が下がっていたら——この不安がある限り、アラームは減らせません。
つまり「起きられない」問題の裏には、「二度寝を許してしまう仕組み」と「アラームへの信頼のなさ」という2つの根っこがあります。あさゆめは、この両方に手を打つために開発しました。
あさゆめとは — 叩き起こさない「やさしい目覚まし時計」
「あさゆめ:やさしい目覚まし時計」は、私(Ryutaro Nakano)が個人開発したiOS向けの目覚ましアプリです。コンセプトは**「5個のアラームを1個にする」**こと——いつか保険のアラームを手放して、1個だけで起きられるようになることがゴールです。
世の中には、大音量や罰則で強制的に起こすタイプの目覚ましアプリがたくさんあります。それはそれで効果的なのですが、私には「毎朝ビクッと飛び起きる生活を一生続けるの?」という疑問がありました。そこであさゆめは逆方向、つまり穏やかに起きて、最終的にアラームの数に頼らなくてよくなることを目指しています。
土台として、AppleのAlarmKitを採用した高信頼アラームを搭載しています。サイレントモードでも確実に鳴動するので、「鳴らなかったらどうしよう」という不安のためにアラームを積み増す必要がありません。ここが「アラームを減らす」ための出発点です。
また、確実に目を覚ますための仕組みとして、タイピング・計算・メモリーゲーム・シェイク・スクワットなど12種のミッションでアラームを停止する機能も用意しています。半分寝たまま指だけでアラームを止める、あの動きを防ぐためのものです。
Calm Wake:夜明けの光でゆっくり目を覚ます
v2.0.0で追加した、あさゆめの看板機能がCalm Wakeです。アラーム時刻に向けて、画面が夜明けの色にゆっくりと変化していき、穏やかな起床を促します。
朝日を浴びると自然に目が覚める、という経験は多くの人にあると思います。人間の体は光に反応して目覚めやすいと言われていて、起床の刺激として音より光を好む人も少なくありません。とはいえ、カーテンを開けて寝るのは難しい環境も多いですし、専用の光目覚まし時計はそれなりの値段がします。
Calm Wakeは、その「夜明け」を手元のスマホで再現しようという機能です。突然の爆音で心臓がバクバクする起床ではなく、じわじわ明るくなる光のなかで自然に浮上するような目覚めを目指しました。「光の目覚ましを試してみたいけど、専用デバイスまでは……」という方に、まず試してみてほしい機能です。
相棒と30日の「卒業ジャーニー」で早起きを習慣化する
起きられない問題は、根本的には習慣の問題です。1日だけ気合いで早起きできても意味がなくて、続けられる仕組みが要る。あさゆめには、そのための2つの仕掛けがあります。
起床とともに進化する「相棒」
あさゆめには相棒育成の要素があり、起床の習慣を続けると相棒が眠り→目覚め→自信→輝く太陽の精と4段階で進化していきます。「自分のため」だけだとサボれてしまう朝も、「相棒が育つから」と思うと不思議と起きられる。個人開発ながら、ここは一番こだわった部分です。
30日の卒業ジャーニー
そして「卒業ジャーニー」。30日の道のりを続けると卒業証を獲得してシェアできます。目覚ましアプリなのに「使い続けさせる」のではなく「卒業させる」設計になっているのは、あさゆめのコンセプトそのものです。30日というのは、早起きが習慣として定着するのにちょうどよい区切りだと考えて設定しました。
なお、継続記録(ストリーク)はiCloud同期に対応しているので、機種変更しても積み上げた記録は引き継がれます。ウィジェットとライブアクティビティにも対応しているので、ホーム画面で相棒やジャーニーの進捗を眺められます。
あさゆめの使い方とおすすめの活用シーン
使い方はシンプルです。
- App Storeからダウンロードして、起きたい時刻にアラームをセット
- Calm Wakeで、アラーム時刻に向けた「夜明け」を演出
- 朝はミッションをクリアしてアラームを停止
- 起床を積み重ねて、相棒の進化と30日ジャーニーを進める
おすすめの使い方は、今セットしている5個のアラームをいきなり全部消さないことです。まずはあさゆめを「本命の1個」として追加して、起きられる日が続いたら保険のアラームを1個ずつ減らしていく。30日のジャーニーが終わる頃に1個だけ残っていれば、それが卒業です。
新生活で早起きが必要になった方、リモートワークで起床時間が崩れてしまった方、スヌーズ連打が癖になっている方の「リセットの30日間」に使ってもらえたら嬉しいです。
ダウンロードは無料で、一部機能向けのアプリ内課金があります(内容や価格は変わることがあるのでApp Storeでご確認ください)。iPhoneのほかiPadにも対応しています。
こんな人におすすめ・まとめ
あさゆめは、こんな方に向いています。
- アラームを5個以上セットしているのに起きられない
- 二度寝・スヌーズ連打をやめたい
- 大音量や罰則で起こされるのは苦手。やさしい目覚ましがいい
- 光で起きる目覚ましをアプリで試してみたい
- 早起きを30日で習慣化したい
逆に「とにかく今日だけは絶対に起きたい」という一発勝負より、「起きられる自分になりたい」という人のためのアプリです。
爆音で叩き起こすのではなく、夜明けの光でやさしく起こして、相棒と一緒に30日かけて「アラーム5個の生活」を卒業する。そんな朝を、あさゆめと一緒に始めてみませんか。