「この服、どう洗えばいいんだろう?」——衣類のタグについた小さな記号を前に、手が止まってしまった経験はありませんか。桶のマークに数字、三角、四角に線が一本……。読み方がわからないまま「たぶん大丈夫」で洗濯機に入れて、お気に入りのニットが縮んでしまった。そんな失敗、実はとても多いんです。

はじめまして。「App Dragon」という屋号でiOSアプリを個人開発しています。この記事では、私がつくった洗濯表示アプリ「CareScan(ケアスキャン)」を紹介します。ケアラベルをカメラで撮るだけで、洗い方・干し方・アイロンのかけ方がわかるアプリです。洗濯表示が読めなくて困っている方、服を洗濯で傷めたくない方の参考になればうれしいです。

「この服、どう洗えばいいの?」洗濯表示が読めない問題

洗濯表示(ケアラベル)の記号は、国際規格で細かく定義されています。桶のマークは洗濯のしかた、三角は漂白、四角は乾燥、アイロンのマークは温度……と体系立ってはいるのですが、種類が多く、正直なところ全部覚えている人はほとんどいないと思います。

私自身、海外で買った服のタグを見て「この記号、日本で見るやつと違う……?」と固まったことが何度もあります。調べようにも、記号の意味一覧のページを開いて、目の前のタグと見比べて、ひとつずつ照合して——というのはけっこうな手間です。

そして読めないまま洗った結果が、縮み・色あせ・型くずれ。お気に入りの服ほどデリケートな素材だったりするので、ダメージも大きい。「洗濯表示がわからない」は小さな悩みに見えて、積み重なると確実に服の寿命を縮めてしまう問題なんです。

CareScanとは?ケアラベルを撮るだけで洗い方がわかるアプリ

CareScanは、衣類タグの洗濯記号を読み取って、「どう洗って、どう干して、どうアイロンをかければいいか」をやさしい日本語で教えてくれるアプリです。

たとえば読み取り結果は「30℃以下で洗い、つり干し、低温アイロン」のように、結論がひと目でわかる形で表示されます。記号の意味を一覧表と照らし合わせる必要はありません。タグを見せれば、答えが返ってくる。それだけのシンプルなアプリです。

対応している記号は、ISO 3758/GINETEXという国際規格の洗濯記号です。洗濯・漂白・乾燥・アイロン・専門クリーニングの各記号を解読できるので、日本で買った服はもちろん、海外ブランドの服や旅行先で買った服のタグにも対応できます。「海外の服の洗濯表示が読めない」という場面でこそ力を発揮するように設計しました。

使い方は3通り:カメラで撮る・写真から選ぶ・記号をタップ

CareScanの読み取り方法は3通り用意しています。

1. ケアラベルをカメラで撮る

いちばん手軽な方法です。タグにカメラを向けて撮るだけで、記号を読み取って洗い方を表示します。洗濯機の前で「あれ、これどう洗うんだっけ」となったとき、サッと撮ればすぐ答えがわかります。

2. 写真から選ぶ

すでに撮ってあるタグの写真から読み取ることもできます。お店で試着中にタグだけ撮っておいて、あとで家でチェックする、という使い方ができます。買う前に「これ、家で洗えるのかな?」を確認しておくと、買ってから後悔することが減ります。

3. タグの記号をタップして選ぶ

タグが擦れて写真では読み取りにくいときや、手元に服がないときは、記号を画面上でタップして選ぶ方法もあります。「この桶のマークに30と書いてあるのはどういう意味?」というときに、辞書のように引ける使い方です。

カメラ・写真・手動選択の3つを揃えたのは、「読み取れなかったから諦める」をなくしたかったからです。どれか1つの手段がダメでも、必ず別のルートで答えにたどり着けるようにしています。

「これ、一緒に洗える?」を即判定するロードプランナー

最新バージョン(1.1.0)で追加したのが「ロードプランナー」機能です。

洗濯の悩みは、実は1着ずつの洗い方だけではないんですよね。「白いシャツとこの色物、一緒に洗って大丈夫?」「これとこれ、洗濯温度が違うけどまとめていい?」——洗濯カゴを前にした混合洗いの判断こそ、毎日発生する悩みだと思います。

ロードプランナーは、複数の衣類を選ぶだけで「一緒に洗えるかどうか」を即判定してくれる機能です。そのうえで、選んだ服すべてに共通する最も安全な洗い方と、注意すべき組み合わせをその場で表示します。1着ごとの表示を読むだけでなく、「今日の洗濯物ぜんぶ」を見て判断できるので、実際の洗濯の流れにそのまま組み込めます。この「まとめて洗える?」に答える切り口は、CareScanのこだわりポイントです。

ワードローブ機能とオフライン設計へのこだわり

一度読み取った服は「ワードローブ」に保存

読み取った衣類の情報は、ワードローブ機能で端末内に保存しておけます。よく洗う服を登録しておけば、同じタグを毎回探して撮り直す必要はありません。タグは着ているうちに文字が擦れて消えていくので、「読めるうちに登録しておく」のは地味に効きます。

100%オフライン・登録不要にした理由

CareScanは100%オフラインで動作します。アカウント登録も不要です。ダウンロードしたら、その場ですぐ使えます。

これは開発時に一番こだわった部分です。洗濯表示を調べたい場所は、洗面所や脱衣所、クローゼットの前だったりします。電波が入りにくい場所もあるし、「洗い方を知りたいだけなのに会員登録」は誰だって嫌ですよね。衣類の情報がどこかのサーバーに送られることもありません。すべて端末の中で完結する、道具らしい道具にしたかったんです。

対応デバイスはiPhone・iPad(iOS/iPadOS 17.0以降)、Mac(macOS 14.0以降・Apple M1以降)、Apple Vision(visionOS 1.0以降)です。App Storeから無料でダウンロードできます(広告を含みます)。

CareScanはこんな人におすすめ(まとめ)

最後に、CareScanが役立ちそうな人をまとめます。

  • 洗濯表示の記号の意味がわからない人 — タグを撮るだけで、洗い方・干し方・アイロンの結論がひと目でわかります
  • 服を縮ませた・色あせさせた経験がある人 — 「たぶん大丈夫」で洗う前に、サッと確認する習慣をつくれます
  • 海外ブランドの服をよく買う人 — ISO/GINETEXの国際規格に対応しているので、海外の洗濯表示にも強いです
  • 「これ一緒に洗える?」で毎回迷う人 — ロードプランナーで混合洗いの可否を判定できます
  • 登録や通信が面倒な人 — 100%オフライン・アカウント不要で、入れたその場から使えます

洗濯表示は、服からの「こう扱ってね」というメッセージです。読めるようになるだけで、お気に入りの服はずっと長持ちします。その通訳役として、CareScanを洗濯機のそばに置いてもらえたらうれしいです。

CareScanはApp Storeで無料でダウンロードできます。 App StoreでCareScanをダウンロードする