毎朝、AdMobの管理画面を開いて、次にApp Store Connectを開いて、最後にRevenueCatのダッシュボードを確認する——複数のアプリを運営していると、こんな「収益チェックの巡回」が日課になっていませんか?私自身、複数のアプリを個人開発で運営しているのですが、この巡回作業が地味に面倒で、毎朝の時間を少しずつ溶かしていました。この記事では、その悩みを解決するために自分でつくったiOSアプリ「RevCheck — 収益ダッシュボード」を、開発者本人の視点で紹介します。アプリ収益をまとめて確認したい個人開発者の方の参考になればうれしいです。

毎朝AdMob・App Store Connect・RevenueCatを別々に開いていませんか?

広告とアプリ内課金とサブスクリプション。アプリの収益化を真面目にやるほど、収益データは複数のサービスに散らばっていきます。

  • 広告収益は AdMob の管理画面
  • 有料ダウンロードやアプリ内課金は App Store Connect
  • サブスクリプションのMRRは RevenueCat

それぞれのダッシュボードは優秀なのですが、「で、今日ぜんぶ合わせていくら稼げたの?」というシンプルな問いに答えるには、3つのサイトを順番に開いて頭の中で足し算するしかありません。さらにApp Store Connectの売上は反映が1日遅れなので、「今日の数字がない……あれ、どこを見ればいいんだっけ」と見方に迷った経験のある方も多いはずです。

RevCheckは、この3つの収益ソースをひとつのダッシュボードに集約するアプリです。私が自分の複数アプリ運用のためにつくった、いわば「自分が毎日使うためのアプリ」で、App Storeのカテゴリはファイナンス、無料でダウンロードできます(広告が含まれます)。

RevCheckでできること — 3つの収益ソースをひとつのダッシュボードに

RevCheckが対応しているのは、AdMob・App Store Connect・RevenueCatの3サービスです。それぞれから取得できるデータはこうなっています。

  • AdMob: 全アプリの広告収益
  • App Store Connect: アプリ内課金・有料ダウンロードの売上
  • RevenueCat: サブスクリプションのMRRとアクティブ購読者数

ダッシュボードで確認できる指標は、全アプリ・全ソースを合算した「今日の合計収益」「昨日の収益」「今月の累計収益」、そして広告収益とサブスク収益の内訳、アプリ別の30日間トレンドです。

地味なこだわりですが、App Storeの売上データが1日遅れである点は、アプリ側が自動で昨日の収益を表示する仕様にしました。「今日の欄が0円に見えて焦る」というApp Store Connectあるあるを、仕様レベルで吸収しています。売上確認のたびに見方を思い出す必要はありません。

バージョン1.1.0では、アプリごとの成長率インジケーター、期間を選べる収益トレンドチャート、アプリのフィルタリング、毎日の収益リマインダー通知が追加されました。アプリが増えてきた人ほど、フィルタリングと期間選択が効いてくると思います。

ウィジェット対応 — アプリを開かずに今日の収益をチェック

個人的にいちばん気に入っているのがウィジェットです。ホーム画面ウィジェット(小・中・大サイズ)とロック画面ウィジェットに対応しているので、アプリを開くことすらせず、iPhoneをちらっと見るだけで今日の収益がわかります。

「AdMobの収益をウィジェットで見たい」と思って探したことのある方なら、この便利さは伝わるはず。RevCheckなら広告収益だけでなく、課金・サブスクも合算した数字をロック画面に出せます。毎朝の巡回作業が、文字どおり「一瞥」で終わります。

APIキーは端末内だけ — プライバシーへのこだわり

収益データを扱うアプリなので、ここは開発者としていちばん気を使った部分です。

RevCheckに登録するAPIキーや認証情報は、すべて端末内のKeychainに保存され、外部サーバーには一切送信されません。私のサーバーを経由することもないので、「収益データやAPIキーをどこかの誰かに預ける」ことにはなりません。

自分自身、他人のサーバーにApp Store ConnectのAPIキーを渡すのは正直ためらいがあります。だからこそ、自分がつくるなら完全ローカルで、という設計にしました。同じ不安を感じている方には、安心して使ってもらえる構成だと思います。

こんな個人開発者におすすめ

RevCheckが特に刺さるのは、こんな方です。

  • 複数のアプリを広告とサブスクの両方で収益化している個人開発者(公式の想定ユーザーそのままですが、まさに過去の私です)
  • 毎朝AdMobとApp Store ConnectとRevenueCatを巡回するのが面倒になってきた方
  • アプリが増えてきて、収益の全体像を把握するコストが上がってきた方
  • APIキーを外部サーバーに預けたくない方

対応環境はiPhone/iPad(iOS/iPadOS 17.0以降)のほか、Apple SiliconのMac(macOS 14.0以降)とApple Vision(visionOS 1.0以降)にも対応しています。なお、Android版アプリはありません。iOS中心で開発している方向けのツールです。

まとめ — 収益チェックの朝のルーティンを数秒に

アプリ収益の確認は、毎日やることだからこそ、かかる時間を限界まで削る価値があります。RevCheckを使えば、AdMob・App Store Connect・RevenueCatに散らばった収益データがひとつのダッシュボードにまとまり、ウィジェットならアプリを開かずに今日の合計がわかります。

3つの管理画面を巡回していた朝のルーティンが、数秒で終わる。自分のためにつくったアプリですが、同じ悩みを持つ個人開発者の方の時間も、きっと取り戻せるはずです。

RevCheckはApp Storeから無料でダウンロードできます。よければ一度、明日の朝のルーティンで試してみてください。