「お酒はやめたくない。でも、気づけばいつも飲みすぎている」——そんな悩みはありませんか。禁酒アプリを入れてみたものの、「ゼロにする」前提のストイックさが合わなくて三日でやめてしまった、という話もよく聞きます。この記事では、そんな「飲みすぎは防ぎたいけど、禁酒はしたくない」人に向けて、私が個人開発したiOSアプリ「理性飲酒界隈」を紹介します。開発者本人が書いているので、できることとできないことを正直にお伝えします。

「お酒はやめたくない、でも飲みすぎたくない」という悩みに

飲みすぎを防ぐ方法として、禁酒・断酒はたしかに強力です。ただ、お酒が好きな人にとって「一生飲まない」はハードルが高すぎます。禁酒が続かないのは意志が弱いからではなく、目標設定が極端すぎるからだと私は思っています。

そこで「理性飲酒界隈」が掲げているコンセプトは、**お酒をやめるのではなく「理性的に楽しむ」**こと。飲む日は飲む。ただし、自分で決めた範囲の中で楽しむ。その習慣づくりを手伝うアプリです。減酒アプリや飲酒記録アプリを探している方にも、「記録するだけだと続かなかった」という経験があるなら、少し違うアプローチとして試してみてほしいです。

理性飲酒界隈でできること——飲む前に「宣言」する新しい習慣

多くの飲酒記録アプリは「飲んだ後に記録する」仕組みです。理性飲酒界隈はここが逆で、飲む前に「宣言」して、飲み終わったら「完了報告」する流れになっています。

なぜ「前」なのか。飲みすぎは、たいてい飲み始めた後の「まあいいか」の積み重ねで起きます。酔ってから理性を働かせるのは正直むずかしい。だったら、一番理性的な「飲む前」に自分と約束してしまおう——これがこのアプリの核になる発想です。

宣言を守って完了報告までできると、認定証が発行されます。認定証は画像として保存でき、SNSでシェアすることもできます。「今日も宣言どおりに飲めた」という小さな達成を、ちゃんと形に残せるようにしました。ちなみにバージョン2.2.0では、完了報告の締め切りを日本時間の午前5時まで延長しました。「日付が変わる前に報告し忘れた…」という声への対応で、飲み会が長引く夜にも現実的な仕様になったと思っています。

続けたくなる仕組み——認定証・バッジ・カレンダーで振り返り

飲酒習慣の見直しでいちばん難しいのは、続けることです。理性飲酒界隈には、続けるためのささやかな仕掛けをいくつか用意しています。

  • カレンダー: 過去の飲酒記録をカレンダーで振り返れます。「今月は宣言を守れた日が多いな」「先週は飲まない日をつくれたな」と、休肝日の記録を眺めるように自分のペースを確認できます
  • バッジ収集: 使い続けるとバッジが集まっていきます。ゲームっぽい要素ですが、モチベーション維持には意外と効きます
  • 認定証: 前述のとおり、宣言成功のたびに発行されます。積み重なっていくと素直にうれしいものです

減酒のコツは、我慢の記録ではなく「できた」の記録を増やすことだと考えています。だからこのアプリは、失敗を責める通知ではなく、成功を祝う演出に寄せてつくりました。

ひとりだと続かない人へ——フレンドコードとタイムライン

「禁酒や減酒はひとりだと続かない」——これは本当にそのとおりで、仲間の存在は習慣化の大きな支えになります。

理性飲酒界隈にはフレンドコード機能があり、コードを交換するだけで友達とつながれます。つながった仲間の進捗はタイムラインで確認できるので、「あの人も今日は宣言を守っているな」というゆるい連帯感が生まれます。監視し合うのではなく、横目でお互いの頑張りが見える距離感を目指しました。

また、認定証や記録はLINEやX(旧Twitter)にシェアできます。飲み仲間のグループに「今日はここまでと宣言しました」と投げておくと、いい意味で後に引けなくなるのでおすすめです。

こんな人におすすめ/おすすめしない人

おすすめしたいのは、こんな人です。

  • お酒は好きなまま、飲みすぎだけを防ぎたい人
  • 禁酒アプリが続かなかった人・ストイックな断酒は望んでいない人
  • 飲酒記録アプリを試したけれど、記録だけでは行動が変わらなかった人
  • 友達や仲間と一緒にゆるく取り組みたい人

逆に、おすすめしないのは次のような場合です。

  • 医師から断酒を指示されている方(このアプリは治療の代わりにはなりません。必ず医療機関の指示に従ってください)
  • 純アルコール量のグラム計算など、詳細な数値管理を求める方(このアプリの主役はあくまで「宣言と報告」の習慣づくりです)
  • Android端末をお使いの方(現在iOS向けのみで、Google Play版はありません)

対応環境はiPhone・iPad(iOS/iPadOS 15.1以上)のほか、Apple M1チップ以降を搭載したMac(macOS 12.0以上)やApple Vision(visionOS 1.0以上)でも動作します。App Storeから無料でダウンロードできます。

まとめ——禁酒ではなく「理性的に楽しむ」という選択肢

飲みすぎを防ぐ方法は、禁酒だけではありません。飲む前に宣言して、飲んだら報告する。認定証やバッジで「できた」を積み重ねて、カレンダーで自分のペースを振り返る。仲間のタイムラインにゆるく支えられながら、お酒と長く上手に付き合っていく——「理性飲酒界隈」は、そんな選択肢を提案するアプリです。

禁酒が続かなかった経験のある方こそ、「やめる」のではなく「理性的に楽しむ」やり方を一度試してみてください。

App Storeで「理性飲酒界隈」をダウンロード(無料)