説明書が見つからない・保証期限を忘れる——家電まわりの悩みをまとめて解決したくて、「Kepora(ケポラ)」という取扱説明書の管理アプリをつくりました。この記事では、開発者本人の視点で、Keporaでできること・使い方・どんな人に向いているかを正直に紹介します。

家電のエラーコードを調べたいのに、説明書がどこにあるか分からない。引き出しの奥から出てきた保証書は、期限がとっくに切れていた。エアコンのフィルター交換、「そろそろかも」と思いながら半年放置——。どれもわが家で実際に起きたことで、Keporaはその反省から生まれたアプリです。

説明書が見つからない・保証期限を忘れる——家電まわりの「あるある」

家電まわりの書類管理って、地味にストレスが多いですよね。

  • 分厚い取扱説明書が引き出しを圧迫している。捨てたいけど、捨てた直後に限って必要になる
  • 洗濯機がエラーコードを表示したのに、説明書がなくて意味が調べられない
  • 保証書はレシートと一緒にどこかへ。保証期限内だったのに有償修理になった
  • 空気清浄機のフィルター交換や加湿器の掃除など、メンテナンス時期をいつも忘れる

最近は「説明書は捨ててデータ化する」という収納術も定番になってきました。ただ、PDFをただフォルダに放り込むだけだと、保証期限やメンテナンス時期の管理までは面倒を見てくれません。説明書・保証・メンテナンスは本来ワンセットの情報なのに、バラバラに管理するから抜け漏れが起きる。ここを1つにまとめたい、というのがKeporaの出発点でした。

Keporaでできること:説明書・保証・メンテをまとめて管理

Keporaは、家じゅうの家電・製品を「説明書ライブラリ+端末内AI+保証・メンテ管理」でまるごと面倒を見るホームアプライアンス・マネージャーです。App Storeのサブタイトルもそのまま「説明書・保証・メンテをまとめて管理」としています。

できることを整理すると、こんな構成です。

  • 説明書のPDF管理:取扱説明書のPDFを製品ごとに保管。紙の説明書を思い切って処分しても、必要なときにアプリからすぐ開けます
  • 端末内AIへの質問:登録した家電について、AIに質問できます(詳しくは次の見出しで)
  • 保証期限の通知:保証書の期限を登録しておけば、期限が近づくと通知でお知らせ
  • メンテナンス・消耗品リマインダー:フィルター交換などの周期を設定して、忘れないうちに通知

そしてKeporaの一番のこだわりは、すべて端末の中だけで動くことです。アカウント登録は不要、クラウドへのアップロードもありません。あなたの家の家電情報は、あなたのiPhoneの中だけに保存されます。「どの家電をいつ買ったか」は立派な生活情報なので、外に出さない設計を最初に決めました。端末内だけとはいえデータ消失は怖いので、暗号化バックアップ機能も用意しています。

端末内AIに家電のことを質問できる(データは端末の外に出ません)

Keporaには、端末内AIによるQ&A機能があります。登録した家電について、チャット感覚で質問できる機能です。

エラーコードの意味を調べたいとき、これまでは「メーカー名 型番 エラーコード」で検索して、公式サイトやQ&Aページを行ったり来たりする必要がありました。説明書をなくしていると、そもそもどのページを見ればいいのかも分かりません。Keporaなら、アプリの中で完結します。

ポイントは、このAIも端末内で動作することです。質問の内容や家電の情報がサーバーに送られることはありません。「AI機能=クラウド必須」が当たり前の中で、あえて端末内AIにこだわったのは、プライバシー方針を機能のために曲げたくなかったからです。個人開発だからこそ、こういう設計の一貫性は守りたいと思っています。

なお、バージョン1.1.0でアプリ全体と端末内AIが12言語に対応しました。日本語はもちろん、海外製品の管理にも使いやすくなっています。

保証期限とフィルター交換を忘れない通知・リマインダー

家電の保証期限管理は、「登録した瞬間が一番やる気があって、あとは忘れる」ものだと思っています。だからKeporaは、登録さえしておけば、あとはアプリが覚えていてくれる設計にしました。

  • 保証期限の通知:購入時に保証情報を登録しておくと、期限が近づいたタイミングで通知が届きます。「修理に出すか、期限が切れる前に点検してもらうか」を判断する余裕が生まれます
  • メンテナンスのリマインダー:エアコンや空気清浄機のフィルター交換、加湿器の手入れなど、消耗品・メンテナンスの周期を製品ごとに設定できます

保証期限の管理アプリ、フィルター交換のリマインダーアプリは、それぞれ単機能のものが存在します。ただ、家電1台につきアプリを2つ3つ使い分けるのは現実的ではありません。「製品を1回登録すれば、説明書も保証もメンテも同じ場所に揃う」のがKeporaの狙いです。

Keporaの使い方:型番のOCRスキャンでかんたん登録

管理アプリは最初の登録が一番のハードルです。そこでKeporaでは、モデル番号(型番)のOCRスキャンで製品を登録できるようにしました。

家電の本体や背面に貼ってあるラベルをカメラで写せば、型番を読み取って登録できます。「E28-XJ740W」のような長い型番を手打ちする苦行はありません。あとは説明書のPDFを紐づけたり、保証期限やメンテナンス周期を設定したりすれば、その製品の「カルテ」が完成します。

おすすめの始め方は、家じゅうの家電を一気に登録しようとしないことです。まずはエアコン・洗濯機・冷蔵庫など「壊れたら困る大物」だけ登録して、あとは新しく家電を買ったタイミングで1台ずつ追加していく。これなら挫折せずに続けられます。

こんな人におすすめ・まとめ

Keporaは、こんな方に使ってほしいアプリです。

  • 紙の説明書を捨てて収納をすっきりさせたい。でも必要なときに困りたくない
  • 家電の保証期限やフィルター交換を、通知で管理したい
  • エラーコードが出たときに、すぐ調べられる状態にしておきたい
  • 家電情報をクラウドに預けたくない。登録不要・端末内完結のアプリがいい

対応環境は、iOS 17.0以降のiPhone、iPadOS 17.0以降のiPad、macOS 14.0以降(Apple M1以降)のMac、visionOS 1.0以降です。ダウンロードは無料で、アプリ内課金があります(執筆時点のApp Store表記では、Kepora Proが¥1,200の買い切り型です)。

説明書・保証書・メンテナンスの管理は、一度仕組みをつくってしまえば「探す・忘れる」ストレスから解放されます。家電まわりのモヤモヤを1つのアプリにまとめたい方は、ぜひApp StoreでKeporaをチェックしてみてください。感想や要望も、開発の大きな励みになります。