毎朝、時計を見ながら「早くして!」「まだ着替えてないの?」と繰り返してしまう。言いたくないのに言ってしまって、送り出したあとに自己嫌悪……。そんな朝を過ごしているご家庭は、きっと少なくないと思います。朝の身支度で子どもにイライラしてしまうという悩みは、子育て相談でも定番中の定番です。
この記事では、その悩みの定番の解決策である「お支度ボード」をそのままアプリにした「おしたくマスターボード」について、つくった本人である私が紹介します。手作りのお支度ボードとの使い分けまで、正直にお話しします。
毎朝の「早くして!」に疲れていませんか?お支度ボードの手作りも大変
子育て系の記事や書籍で、朝の支度をスムーズにする方法としてよく挙げられるのは、だいたい次の3つです。
- やることを見える化する(絵やカードで「次に何をするか」を示す)
- 時間を見える化する(タイマーで残り時間を体感させる)
- できたら褒める(達成感を次のやる気につなげる)
この3つを1枚にまとめたのが、いわゆる「お支度ボード」です。ホワイトボードとマグネットで手作りしたり、テンプレートを印刷してラミネートしたり、という方法が定番ですね。
ただ、実際にやろうとすると、これがなかなか大変です。イラストを探して、印刷して、切って、ラミネートして、マグネットを貼って……。仕事や家事の合間にその工作時間を捻出するだけでも、まずひと苦労です。さらに、作ったあとも「子どもが飽きたら絵を差し替える」「壊れたら直す」というメンテナンスが続きます。私自身、「作る前に挫折した」「作ったけど1か月で飽きられた」という話を何度も聞きました。
それなら、いつも手元にあるスマホやタブレットで、今日から始められるお支度ボードがあればいいのでは? というのが、このアプリの出発点です。
おしたくマスターボードとは?お支度ボードをそのままアプリにしました
「おしたくマスターボード」は、朝の身支度をボード形式でわかりやすく表示し、子どもが自分でおしたくを進められるようサポートするiOSアプリです。私(App Dragonのなかの)が個人で開発しています。
コンセプトは「マスコットと一緒に、朝の身支度を習慣化する」。紙のお支度ボードの良さである「やることが一目でわかる」「できたことが目に見える」をそのまま残しつつ、アプリだからこそできる仕掛けを足しました。
対象は3〜9歳のお子さんと保護者の方です。App Storeの「教育」カテゴリで、無料で配信しています。
おしたくマスターボードでできること
8種類から選べるマスコットが一緒にがんばってくれる
子どもが毎朝ボードを開きたくなるように、相棒となるマスコットキャラクターを用意しました。8種類の中から好きな子を選べます。「ママに言われたからやる」のではなく「マスコットと一緒にやる」に変わるだけで、子どもの取り組み方はずいぶん変わります。
カウントダウンタイマーで時間を見える化
「あと5分だよ」と口で言っても、幼児には伝わりにくいものです。アプリにはカウントダウンタイマーを搭載していて、残り時間を目で見て体感できます。時計がまだ読めない年齢でも「時間がなくなっていく」ことがわかるので、自分から急ぐきっかけになります。
できたら褒める演出&がんばりシール
タスクができたときには、しっかり褒める演出が入ります。さらに、がんばった記録は「がんばりシール」として集められて、連続で達成するとスペシャルシールがもらえます。「今日もシールもらえるかな」が、翌朝のモチベーションになる設計です。手作りボードでシール台紙を運用するとシールの買い足しが地味に大変なのですが、アプリならその手間もありません。
親モードでタスクや通知をカスタマイズ
やることの内容はご家庭ごとに違うので、親モードからタスクを自由にカスタマイズできます。通知の設定もここから調整可能です。なお、広告が表示されるのはこの親モードのみで、子どもが操作するボード画面には出ないようにしています。ここは子ども向けアプリとして一番こだわった部分です。
使い方はかんたん。3歳からタップだけで進められます
操作は「できたらタップする」だけのシンプル設計です。文字が読めなくても、タップさえできれば進められるので、3歳ごろから使えます。
朝の流れはこんなイメージです。
- 朝起きたら、子どもと一緒にボードを開く
- 「きがえ」「あさごはん」など、やることを上から順に進める
- できたらタップ。マスコットが反応して、褒めてくれる
- 全部終わったらシールをゲット。連続達成でスペシャルシールも
保護者は横で見守るだけ。「早くして!」の代わりに「ボード見てごらん」と言えるようになるのが、このアプリの一番の価値だと思っています。
手作りのお支度ボードとアプリ、どう使い分ける?
手作りのお支度ボードを否定するつもりはまったくありません。壁に常に貼っておける、電源がいらない、工作自体が親子のコミュニケーションになる——手作りには手作りの良さがあります。
一方で、アプリが向いているのはこんなケースです。
- 今日から始めたい(印刷・ラミネートの準備時間がとれない)
- 飽き対策をしたい(タイマーやシールなど、紙では難しい仕掛けで続けやすく)
- タスクをよく変える(親モードからいつでも編集できる)
「まず手作りで試して、飽きてきたらアプリに切り替える」でも、その逆でも構いません。大事なのは、子どもが自分で支度を進められる仕組みがあることです。
こんなご家庭におすすめ&まとめ
おしたくマスターボードは、こんなご家庭に向いています。
- 毎朝「早くして!」と言うのに疲れてしまった
- お支度ボードを手作りしたいけれど、時間がなくて着手できていない
- 3〜9歳のお子さんに、身支度の習慣を楽しく身につけてほしい
- タイマーやごほうびの仕組みを、1つのアプリでまとめて使いたい
対応環境はiOS 17.0以降で、iPhone・iPadのほかMac(Apple M1以降)やApple Vision Proでも動きます(Google Play版は現在ありません)。
朝の身支度は、毎日必ずやってくるもの。だからこそ、少しでも仕組みでラクになれば、その効果は毎日積み重なっていきます。「早くして!」を「できたね!」に変えるお手伝いができたらうれしいです。